【行政書士試験】独学で合格するための行政法のおすすめの勉強方法

行政書士試験の科目勉強

ご訪問をありがとうございます。ホフクです。

行政書士試験に出題される行政法の勉強って、手続き的な内容でイメージがわかずに難しくないですか?

日常で耳にする法律って、民法や刑法だと思いますけど、行政法って、一見身近ではなく手続き的な側面が多くて、どう勉強すればよいかわかりませんよね。私も苦労しました~

行政法は、5肢択一式が19問(76点)、多肢選択式が2問(16点)、記述式が1問(20点)と、配点が高く、行政書士試験の300点中112点を占め、行政書士試験の最重要となる科目です。

ここで間違いやすいのですが、行政法とは行政と関係性のある複数の法律を総称したものであり、行政法という法律は存在しませんので留意ください。

行政書士試験というだけあって、行政法を制する者が行政書士試験を制します。

だから気合を入れて勉強しましょう!

以下、行政法の構成の概要を説明してから、私が取った勉強法を記載しますので、ご参考にお願いします。

この記事を読んでほしい人
  • 行政書士試験の勉強をはじめられた方
  • 行政書士試験の勉強をはじめたけどもまだまだ行政法の勉強が不安な方

行政法の構成

行政書士試験の出題範囲において行政法は、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法、地方自治法が中心として出題されます。

■行政手続法
行政機関からの処分を行う場合の規律

■ 行政不服審査法
行政機関に対して事後の救済を求める場合の規律

■ 行政事件訴訟法
裁判所に対して事後の救済を求める場合の規律

■ 国家賠償法
行政活動による損害に対する金銭等の救済を求める規律

■ 地方自治法
都道府県、市町村などの地方公共団体についての規律

行政法のおすすめの勉強方法

勉強の中心は、条文、判例、過去問で、地道な勉強が必要な科目です。なぜなら、行政法は手続法で、基本的にその内容は、条文(法令)、判例で固められているからです。そして、肢別過去問集を中心として、条文、判例を覚えて理解するのがおすすめです。

これ以外にもこのあと紹介する司法試験&予備試験 完全整理択一六法 行政法もよくまとまっていて、勉強がとてもはかどりました。この書籍はポイントが絞ってありますし、判例も多く乗っているので役に立ちました。

行政法の試験問題は、似たような内容が繰り返し出題されることが多いです。過去問、条文、判例を確実に覚えましょう。条文は、超重要です!

また、私の勉強は、ただ回すだけだと効果が薄いので、1回目は蛍光ペンなどで線を引かないで、2回目、3回目で回して覚えていないときに、蛍光ペンで線を引くなどとしていました。

その他、何回も回しても覚えられないものは、それだけを抜き出したものを一覧化して、可視化しました。

身近な題材などでイメージをすること

行政法は、対象となる法令の数が多く、手続法的側面があるため、なかなか覚えにくい上に理解しにくいです。

こういうときは、行政法が公権力と私人を規律する法律で、私人が公権力により、どのように権利を害されたか、そして、どのような手段によって、権利の回復ができるかという視点をもって勉強しました!理由はこれが行政法そのものだと考えるからです。


そこで、事案に、どのような手続きが適用されるかをイメージしながら勉強を進めるのがよいでしょう。

例えば、私の場合、スーツで自転車に乗っていただけで、職務質問を受けました。この職務質問は行政手続法上の行政指導に該当します。ではあのとき、職務質問は、ちゃんと行政指導の方式でなされていたかな…、その後、私はどのような対応が取れたのだろうかと…

その他、最高裁で、ふるさと納税の国の泉佐野市に対する関与の適法性が問題になっていたよなとか…

このように、自分が経験したこと、書籍に記載している事例から、イメージを膨らませて覚えていけば、とても勉強もはかどります。

条文の内容、法律用語の定義などを覚えること

試験科目の民法よりも、条文の内容や定義が問われる場合があります。私は勉強不足で、超基本問題で回答できることができませんでした。日ごろから用語の定義に触れることが重要だと考えます。

条文内容や定義をしっかり覚えることが行政法には必要となってくるので、かなり地道な勉強が必要です!時間も当然かかるので、気にしないでくださいね!

さらに、次の法令の言い回し、細かい期間に関する数字などを覚える必要があります。

以下のようにかなり細かいところまで覚える必要があるので根気強く頑張るしかありません!

  • 期間、期日などの数字
  • 推定するとみなす、遅滞なくと速やかになどの違い
  • 他の条文の準用 など

スー過去(問題集)

公務員試験 新スーパー過去問ゼミは、公務員試験用の書籍ですが、民法と同様に、とても評判がよいです。

肢別過去問で基礎を身に付けて、他にチャレンジをしたい場合は有用です。そこまでの分量がないため、腕試しに解いても良いかもしれません。

記述式問題の対策方法

記述式問題専用の勉強は、択一式問題で、条文中心の勉強をしていたら、次第に解けるようになると考えます。民法よりも抗告訴訟の類型などの法体系の構造理解が重要で、これを覚えてしまうことが、全体の勉強のはかどり度にも役に立ちました。
例えば、令和2年度の行政書士試験においても、「行政事件訴訟法に定められている抗告訴訟に限る。」と問題に記載されていたのですが、抗告訴訟自体が何かわかっていないで誤答しているケースもあったようです。

問題に対してどのようにどのように回答してよいかわからない場合は、そもそも条文の理解、記憶があまいことが考えられますので、基礎からじっくり勉強してください!

私が掛けた勉強時間

2回目の試験の全体勉強時間(695時間)に対して、行政法(240時間)は35%の割合になります。主要科目なのでそこそこ時間かけていますね。なお、1回目の試験は、80時間程度勉強していました 。

その他テキスト、司法試験用六法の活用

砂を噛むようなこの科目を理解するために、説例をとおしてうまくまとめられており、背景等もわかりやすく記載されており、重要論点をわかりやすく説明してある国家試験受験のためのよくわかる行政法(自由国民社)を利用しました。

民法と同様に、要点が簡潔にまとまっており条文構造の理解を助ける司法試験&予備試験 完全整理択一六法 行政法(東京リーガルマインド)を読みました。簡潔に目的、背景、効果、判例の記載がありますので、振り返りにはとても役に立ちます。

時間がなかったので、民法と同様に覚えるところだけ蛍光ペンで線を引いて、それらを覚えるというものです。

択一六法

独学が難しい、絶対に受かりたいと思う場合には

仕事、就職や転職で必ず必要で独学では不安という場合には、ネット予備校を活用しても良いと思います。スタディングは価格も安く評判もいいため、講義を受講してみるのも良いでしょう。

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  • 価格の安い。
  • スマホに特化。
  • わかりやすい解説。
  • サポート体制が充実。

まとめ

  • 行政書士試験の中で最も重要な科目です。
  • 私人の権利が、公権力により害され、または害されるおそれがあるときに、どのような手段で、私人の権利が回復で切るのかという視点が重要です。
  • 行政法も 条文の趣旨、目的、背景、要件、効果を理解が重要です。過去問題集を中心にコツコツ繰り返し勉強を積み重ねましょう。

行政法は手続き的でなかなか頭に残りにくい科目で難しいですが、以上のことを意識して勉強しましょう。

以上、ご拝読をありがとうございます。

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