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第一種衛生管理者は、仕事の関係で、必要に迫られて取得するケースも多いのではないでしょうか?
この理由以外にも管理系の検定試験として、法務、会計、労務、ITのうち、基本的な労務の知識を身に付けるためにもこの試験は、適当なものだと思います。
そして、第一種衛生管理者の試験は独学が可能です!
そこで、この記事では、第一種衛生管理者の勉強方法と試験概要をご紹介いたします。
勉強方法
おすすめのテキストと過去問題集
おすすめのテキスト
過去問だけでは合格が難しいので、テキストと問題集を使って勉強しましょう。まずは、テキストを通読し、概要をつかむことが重要です。ただ、有機溶剤、危険物質など日常で馴染みのない用語ばかりで、それで挫折しないようにしましょう。
そして、基本的には、テキストと問題集の往復と繰り返しになると思いますが、勉強が進むと、理解できている(記憶できている)ものと、そうでないものがはっきりしてきますので、後者を重点的に勉強して合格に近づきましょう!
テキスト、問題集をひととおりやった後、再度、テキストのはじめのページから最後のページまで繰り返すのは、はじめのうちは仕方ないかもしれません。特にこの試験は用語に馴染みがないものが多いので、テキストで慣れる必要があります。
しかし、ある程度勉強がすすんだら、この勉強方法は効率が悪いため、理解していない点、覚えきれていない点などの弱点のあぶり出しおよびその箇所の短いスパンでの繰り返しの勉強をしてください。
第1種衛生管理者集中レッスン
第1種衛生管理者集中レッスン(コンデックス情報研究所)は、1テーマがたったの2ページでまとめられており、図表が豊富で表で要点をまとめられて理解が進むのでよいと思います。
スッキリわかる 第1種衛生管理者 テキスト&問題集
TACが出版しているもので、この書籍も図表の記載が豊富です。そして、テキストと問題集が一つになっていて整合性が取れる勉強ができそうです。少し問題が少ないという意見もあるので、以下でご紹介した問題集とセットで勉強してはいかがでしょうか。
おすすめの過去問題集
次に過去問集です。幸いなことに、この試験は過去問から多くの問題が出題されています。そこで、詳解 第1種衛生管理者過去6回問題集(コンデックス情報研究所)から勉強をはじめました。
この第1種衛生管理者においても、過去問の類似問題は多く出題されますので、特に過去問の勉強は重要です。
私はなかなか頭に入らず、前述のとおり繰り返し勉強をすることででやっとどうにかなりました。1回目をまわしたときは、ほとんど頭に残っていませんでしたよ。
科目紹介
関連法令
労働基準法、労働安全衛生法などの本試験で最も重要なことを学習します
関係法令(有害業務)
安全衛生管理体制、作業主任者の選任、作業環境測定、化学物質などの内容です。
関係法令(それ以外の業務)
健康診断、衛生委員会などの労働に関する法令などの内容です。
労働衛生
労働環境、職場環境におけるリスクを学習します。
労働衛生(有害業務)
空気中の有害物質、その他健康被害、健康障害などの内容です。
労働衛生(それ以外の業務)
脳血管障害・心臓疾患、必要換気量などの職場環境などに関する内容です。
労働生理
人体の機能とおして労働環境下での身体異常、健康管理を学習します
私の合格体験記
運よく1回で合格できたものの、もともと暗記が苦手なので、苦労しました。しかも、理屈でないただの暗記が多く、これも苦労する理由でした。
そのため、会社に行く前、電車の中の各30分程度、夜1時間というように細切れの時間を使い、たくさん用語に触れる機会を作りました。
そのほか、休みの日においても、朝1時間、昼1時間、夜1時間というように時間を区切り、飽きないように時間を分割して勉強していました。
前述のとおり、基本的には 詳解 第1種衛生管理者過去6回問題集を5回ほど回して内容を覚え試験傾向をつかんで、 第1種衛生管理者集中レッスンで補完したものです。なお、余裕がありましたら、法改正の内容も確認しておきましょう。
これを1か月続けることにより合格しました。
勉強時間
勉強時間は、80から100時間強程度と言われています。過去問を中心に、毎日、計画を立てて最低限の勉強をする時間または内容を決めてやるのがいいと思います。
私は1か月80時間強くらい勉強しましたよ。結構大変だった印象です。
合格後どうなったか
最低限の労務知識を学ぶきっかけになり、現在社労士試験を目指しておりますが、そのキッカケの一つになったと思います。
試験概要
そもそも第一種衛生管理者って
第一種衛生管理者は、50人以上の労働者を使用する事業所では、必ず選任する必要があり、労働者の作業環境の管理、労働者の健康管理、労働衛生教育の実施、健康保持増進措置などを目的とした労働安全衛生法で定められた国家資格で、第二種衛生管理者とは異なり危険有害業務も衛生管理者として、就くことができるものです。
衛生管理者の選任義務
事業所(会社)では、 衛生管理者は労働者数に応じて、選任しなければなりません。
労働者数 | 選任人 |
---|---|
50人以上~200人以下 | 1人以上 |
200人超~500人以下 | 2人以上 |
500人超~1,000人以下 | 3人以上 |
1,000人超~2,000人以下 | 4人以上 |
2,000人超~3,000人以下 | 4人以上 |
3,000人超 |
なお、事業所(会社)では、50人以上は衛生委員会の設置、産業医の選任など、複数の義務が発生します。
衛生管理者の受験資格
次のうちいずれかに該当すれば、受験できます。
大学または高等専門学校(短大を含む)を卒業して、1年以上労働衛生の実務に従事した人(高校または中等教育機関卒業の場合は、3年以上の実務が必要)が受験できます。
※労働衛生の実務の確認として、事業者証明書が必要(公益財団法人 安全衛生技術試験協会のHPから)
受験会場
試験は、全国7ブロックの安全衛生技術センターで、行なわれています。
※詳しい試験日および受験場所 (公益財団法人 安全衛生技術試験協会)
受験会場は、都心部から離れているところがあるので、注意が必要です。
試験科目及び配点など
形式
試験科目及び配点などは以下のとおりで、マークシートの択一で回答していくものになります。
合格には以下の条件が必要です。
- 5科目、それぞれの試験科目の得点が40%以上であること。
- 全科目の合計得点が60%以上であること。
問題例
本試験ではマークシートの択一式です。問題は以下のような形式で出題されます。
次の業務のうち、当該業務に労働者を就かせるとき、法令に基づく安全又は衛生のための特別の教育を行わなければならないものに該当しないものはどれか。
(1)石綿等が使用されている建築物の解体等の作業に係る業務
公益財団法人 安全衛生技術試験協会のHPから
(2)チェーンソーを用いて行う造材の業務
(3)特定化学物質のうち第二類物質を取り扱う作業に係る業務
(4)廃棄物の焼却施設において焼却灰を取り扱う業務
(5)エックス線装置を用いて行う透過写真の撮影の業務
答え 3
これ以外にも以下のような形式で出題されます。
- 空欄補充・選択
- 正誤問題
- 空欄補充・選択
合格率
以下の表のとおり、50%の方が合格していていますので、しっかり準備をすれば大丈夫です。
公益財団法人 安全衛生技術試験協会のHPから
詳細は
公益財団法人 安全衛生技術試験協会のHPから確認をお願いします。
まとめ
一定以上の労働者を有する会社にとっては必須の資格です。社会の労務環境を整えようとするニーズからは、需要が高まる資格だと思います。
以上、ご拝読をありがとうございます。
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