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仕事の関係上、管理系の検定試験として、なにか欲しいな~と思ったとき、ざっくり法務、会計、労務、ITに分類される試験だと思います。
ビジ法2級まで合格しておきたいところですが、法学にそれほど馴染みのない方は、この試験がはじめの一歩になるのではないでしょうか。
そして、ビジネス実務法務検定3級は、以下のメリットがあります。
法務系の国家試験は、司法試験と司法書士などと難易度が段違いに高いです。そのため、基本的知識の習得が結果としてあらわれる本検定試験は、コストパフォーマンスが高いです。そして、このビジ法3級は独学が可能です!
そこで、この記事では、ビジネス実務法務検定3級の勉強方法と試験概要をご紹介いたします。
おすすめの勉強方法
おすすめの勉強方法の概要
私が独学でビジネス実務法務検定3級の合格をするためにおすすめの勉強法とは、ビジネス実務法務検定試験3級公式テキスト(東京商工会議所)を読んで、ビジネス実務法務検定試験(R) 一問一答エクスプレス3級(TAC)およびビジネス実務法務検定試験Ⓡ3級公式問題集(東京商工会議所) を繰り返し解くというものがおすすめです。
この試験は、深い知識というより浅い知識を幅広く問う問題が多いので、問題集をどんどん解き進めていきましょう。
勉強の手順は具体的には以下のとおりです。
- 公式テキストを1回読む。
- 1問1答問題集で基礎を固める。
- 公式問題集を解き、公式テキストと対応する個所を確認しつつ、内容を理解をする。
- 3を繰り返しして勉強する
- (特に直前期)覚えきれない論点(内容)をあぶり出し一覧化して、それをひたすら繰り返す。
問題集中心の勉強
公式テキストを読み、一問一答エクスプレスで基礎を築いたら、公式問題集に進んでください。
そして、問題集を解くときに、理解が足りない点、覚えきれていない点をあぶり出しつつ、そこを重点的に繰り返し勉強してください。わからないときは、都度公式テキストでの確認が必須です。
問題集をひととおりやったら、再度、はじめのページから最後のページまで繰り返すのでは効率が悪いため、繰り返しになりますが理解していない点、覚えきれていない点などの弱点のあぶり出し、およびその箇所の短いスパンでの繰り返しの勉強をしてください!
また、書籍の中で、似ている内容ごと、例えば、章などの単元に集中して勉強するのも記憶の定着におすすめです。
おすすめのテキストと問題集
おすすめのテキスト
ビジネス実務法務検定3級のおすすめテキストは、公式を使うことが最も最善です。ビジネス実務法務検定試験Ⓡ3級公式テキスト(東京商工会議所)を読んで勉強を進めましょう。
- 試験の内容は公式テキストに準拠されており、十分な内容で安心感がある
- 公式の問題集との相乗効果を期待できる
450ページ程度の分量があり、試験に合格することのみが目的の場合、効率が悪いです。1回さらっと読んで、問題集にとりかかり、テキストは、理解の補助、知識の整理として辞書的に使用しましょう。
おすすめの問題集
問題集は、ビジネス実務法務検定試験(R) 一問一答エクスプレス3級(TAC)で基礎を固めて、ビジネス実務法務検定試験Ⓡ3級公式問題集(東京商工会議所)で応用力を付けましょう。
なお、ビジネス実務法務検定試験(R) 一問一答エクスプレス3級は、基礎を固めるのにおすすめです!
- 過去の問題が記載されており、試験内容の傾向の把握に繋がる
- 公式の問題集は、公式のテキストとの相乗効果を期待できる
問題の回答へのアプローチ
ビジネス実務法務検定公式HPで掲載されている以下の問題のように、3級では一般常識や国語力で解ける問題もあります。
次の事項のうち、その内容が正しいものは①を、誤っているものは②を選びなさい。
ビジネス実務法務検定公式HPから
1.契約当事者間において、債務者に債務不履行があった場合に債務者が債権者に支払うべき損害賠償の額をあらかじめ約定したとしても、民法上、当該約定は無効である。
2.企業は、その営業上の機密情報を第三者によって不正に利用されていても、当該情報を営業秘密として特許庁の登録を受けていなければ、当該第三者に対し、不正競争防止法に基づく差止めや損害賠償を請求することができない。
3.製造物責任法上、製造物に欠陥がある場合には、当該欠陥によって人の生命、身体または財産に損害が生じたときだけでなく、当該欠陥による損害が当該製造物についてのみ生じたときであっても、当該製造物の製造業者等は、製造物責任法に基づく損害賠償責任を負う。
4.企業の従業員が、特許法上の職務発明に該当する発明をした場合、その企業は、特許法上、当然に特許権を取得する。
5.買主Aは、売主Bに対して売買代金債務を負っている。Aは、Bに対して売買代金債務を弁済する場合、民法上、Bに対して、その弁済と引換えに受取証書の交付を請求することができる。
以上の問題でどこが一般常識や国語力なのかというと、以下のとおりです。なお、2級の例題より難しい印象です。
1.は、少し民法の前提知識が必要かもしれません。公序良俗などに違反しない限り、基本的には私法契約は有効です。(なお、損害賠償の予定にかかる規定は民法に存在します。)そのため、誤りになります。
2.は、どのような情報も特許庁の登録をしなければいけないとすると、手続きが煩雑になり、かえって、手続きを行わないために秘密情報の保護が不十分になり、日常の取引の安定性がそこなわれますよね。そのため、誤りになります。
3.は、製造物のみに欠陥がある場合に責任を負うのは当然ですが、例えば、購入した商品には、取扱説明書が付属されているものですが、その内容に誤りがあり、その誤った用法によって損害が生じた場合に責任を追及できないとすれば、被害者救済の保護が不十分で、納得ができませんよね。そのため、誤りになります。
4.は、特許は莫大な利益を上げる可能性を秘めています。それが無条件で、会社に特許を受ける権利等が移転するのであれば、発明者は、会社で発明を行うことが損だと考え、会社内で発明の活動を行わず、会社ひいては社会の損失につながるのではないでしょうか。そのため、誤りになります。
5.は正解になります。
もちろん知らなければ解けない問題も多いです。そのため、しっかり知識を身に付けたうえで、本試験は解く必要があります!
また、ビジネス実務法務検定は過去問に似たような問題が出題されるようです。そのため、過去問を確認して、対策を立てましょう。
独学が難しいと感じた場合には
仕事、就職や転職で必ず必要で独学では不安という場合には、ネット予備校を活用しても良いと思います。スタディングの講座は2万円以下と安くて評判もいいため、講義を受講してみるのも良いでしょう。
受講料 | 3級:4,500円 2級:18,500円 ※2024年3月31日までキャンペーン中で15,200円 2・3級セット:19,800円 ※2024年3月31日までキャンペーン中で16,500円 |
勉強方法・サポート体制 | ・マルチデバイス対応 ・スマート問題集/テーマ別試験形式問題集 ・マイノート機能 ・WEBテキスト ・学習フローの管理 ・AI問題復習 等 |
公表されている試験内容から見る勉強の優先順位
以下がビジネス実務法務検定の3級の試験内容です。難しい内容ではないため、満遍なく勉強し時間がないのであれば、企業間に関するものを中心に勉強しましょう。
1 | ビジネス実務法務の法体系 | ビジネスを取り巻くリスクと法律のかかわり 企業活動の根底にある法理念 法律の基礎知識 |
2 | 企業取引の法務 | 契約とは 契約の成立 契約成立後の法律関係 売買以外の契約形態 ビジネス文書の保存・管理 契約によらない債権・債務の発生~不法行為等 |
3 | 企業財産の管理と法律 | 企業の財産取得にかかわる法律 企業財産の管理と法律 知的財産 |
4 | 企業活動に関する法規制 | 取引に関する各種の規制 ビジネスと犯罪 |
5 | 債権の管理と回収 | 通常の債権の管理 取引の決済(手形・小切手等) 債権の担保 緊急時の債権の回収 |
6 | 企業と会社のしくみ | 法人と企業 会社のしくみ |
7 | 企業と従業員の関係 | 従業員の雇用と労働関係 職場内の労働環境等にかかわる問題 派遣労働における労働形態 |
8 | ビジネスに関連する家族法 | 取引と家族関係 相続 |
合格までの勉強時間
合格までの試験時間は、45時間と言われています。これは法学部で勉強していたかなど、基礎学力によって大きく変わりそうですね。
この試験を受験する方は、学生や社会人として忙しくしている方が多いでしょうから、計画的に勉強を進めていくことをお勧めします。
受験資格
日本国内にいる方でしたら、どなたでも受験できます。
試験日程
年2回
・7月上旬から中旬ごろ (申込期間 5月下旬から6月上旬ごろ )
・10月下旬から11月上旬ごろ(申込期間 9月中旬から9月下旬ごろ )
※申込期間が短いです。
試験方式
・IBT(Internet Based Test・自身のパソコン・インターネット環境を利用し、受験する試験方式)
・CBT(Computer Based Testing・各地のテストセンターで備え付けのパソコンで受験する試験方式(別途パソコン利用料金がかかります。))
※変更の可能性もあるとのことです。
申し込み方法および受験料
インターネット受付 5,500円(税込)
問題形式および合格点
多肢選択式(90分)100点満点中70点以上が合格
合格率
ビジネス実務法務検定3級の合格率は、以下のとおりばらつきがありますが75%強( ビジネス実務法務検定のHP資料データから表を作成しています)です。
合格率に差がありますが、やることをやって、最善を尽くせばおのずと結果がついてきますよ。
結構、合格率に差がありますね。。。
試験概要のまとめ
試験概要の詳細は、ビジネス実務法務検定のHPをご確認ください。
まとめ
- ビジネス実務法務検定3級は基本的に独学で合格できる検定試験です。
- 社会のコンプライアンス意識の高まりと相まって、法務知識はビジネス上必須の知識となります。
- 公式テキスト、過去問題集、一問一答集で合格が可能と思われます。
- 勉強時間は、45時間程度です。
法律に関する知識は汎用性が高いから、この試験を受けて損はありませんよ。
もし、もう少し法律の勉強をしてみたかったら、ビジ法2級にも進んでも良いと思います。
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